5月2日(五番関~洞辻茶屋~山上ヶ岳~小笹ノ宿~阿弥陀ヶ森~大普賢岳~七曜岳~行者還岳~行者還ノ宿) 天候:晴後くもり
<第2行程、女人禁制の霊山山上ヶ岳に立つ、大普賢岳を越え行者還岳へ>
2:30頃に起き、朝食としてスパゲティボンゴレと味噌汁にした。外に出ると星がきれいだった。テントを畳み4:15近くに出発、女人結界門をくぐって山上ヶ岳方面へと進んだ。まだ薄暗くヘッドライトを点けながらだ。稜線のやや東側を進むが、緩い登りで途中1箇所鎖のトラバースがあった。そして一気に登って稜線の上に出た。緩いアップダウンヶ続く。後ろを振り返ると大天井岳が望め、太陽が出てきた。だが一部ガスがかかってきた。そして固定ロープのある登りとなった。前方に目指す山上ヶ岳が望めてきた。6時前後に20分程度休憩し、更に登った。6:30近くに洞辻茶屋を通過した。建物の手前には不動明王像があり、高さ2m以上はある。登山道は建物の中を通過しており、中にあるお店は全部シャッターが閉まっており、いびきが聞こえた。又、「アサヒスーパードライ」や「白鶴まる」といったのぼりが立っていた。さすがの行者も下界のビールにはたまらないという訳か。
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更に15分程進むと6:40に陀羅助茶屋を通過した。これも建物の中を通過、茶屋の人である年配の男性がいた。道が2つに分かれ、左側の参拝道を進んだ。木の階段がしばらく続く。この辺りが右側のコースが見える。それから鎖場となり、登り切るとコースは合流した。又、西ノ覗きの岩場も見えた。そして緩やかな尾根となり、門をくぐった。後ろから男性1人が来た。階段を登って門をくぐり、7:30近くに山上宿坊入口に着いた。そこには年季の入った大峯山本堂付近の案内図があった。道が入り組んでいるので参考にする。7:45に出発、分岐を直進する。この辺りからは宿坊が何軒かある。更に直進したが、お花畑を通る道はどこか手前で右に入らなければならなかった様だ。
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8時近くに山上ヶ岳頂上部にある大峯山寺本堂に着いた。本堂は元禄年間再建という古い建物で、山の上にあるものとしては大変大きい建物である。又、シーズン中は多くの修験者が集まる。山開きである戸開け式が翌日の3日であり、その前なので閑散としていた。ただ戸開け式にぶつかると混み合うそうだから避けていた。相変わらずガスっており、視界は100m程度しかない。本堂の向かい側が小高くなっており、本当の頂上があるかどうか行ってみると踏み跡があり、三角点がある頂上に着いた。そこで証拠写真を撮り、「命」も決めた。
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8:30近くに出発、緩い下りで途中男性が1人休んでいた。それから男性1人が向かってきた。9時近くに分岐を通過したが、左側の道は険しいそうだ。時折雨が降ってきた。更に進むと右側から沢音が聞こえてきた。9:15近くに小笹ノ宿に着いた。小屋は小さいがなかなか快適そうだ。中には外国人3人もいた。又、小屋のそばには赤いお堂もあった。水は小屋の右手すぐの所にある流れであり、豊富に出ていた。ここで2lペットボトル2本と500ml分汲んだ。ちょっと早いがここで昼食とし、トマトとえびのリゾットを食べた。男性1人も中でご飯を食べていた。
10時丁度に出発、緩い登りが続く。やがて緩い下りとなった。下り切ってから少し登り、10:40に阿弥陀ヶ森の分岐を通過した。ここにも五番関にあったのと同様の女人結界門があり、例の注意書きがあった。弥山方面から外人の男女が来たが、丁度注意書きの所で立ち止まった。果たして彼らは山上ヶ岳方面に向かうのだろうか。弥山方向に進み、10分程行くと脇ノ宿跡に着いた。建物は跡形もないが、大木が1本立っていた。10分程休憩して進む。少し行くと急な下りとなり、コルを通過した。コル付近の右側はがけになっていた。ジーンズをはいた若い男性3人が向かってきたが、こんなお天気でよくジーンズで来れるものだ。緩い登りをどんどん登る。やがて尾根が狭くなり、道も急になる。11:50に和佐又の分岐を通過した。左に曲がれば和佐又の方に行く。頂上まであともう少しだが、道は急になり、ピークを一つ越える。この辺りは結構登山者が多く、子連れもいる。巻き道と思われる道を右側に送り、頂上への最後の登りとなった。
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12:15過ぎに大普賢岳の頂上に着いた。頂上は山上ヶ岳より高く、この付近の最高峰である。相変わらずあいにくのガスであった。頂上は子供も入れて5人だった。証拠写真を撮り、「命」も決めた。やがて頂上は誰もいなくなった。12:30過ぎに出発、緩い下りが続く。13:40に弥勒岳を通過すると左手に鎖を下り、急降下した。この付近は鎖やハシゴが多い。そして緩やかな尾根道となった。登り切ると14:10近くに国見岳の頂上に着いた。10分程度休んで出発、鎖やハシゴのアップダウンが続いた。そして時々小雨があった。七曜岳がなかなか着かず、焦る所だ。14:45頃に無双洞分岐を通過した。七曜岳はひそかに通過したみたいだ。ひとまずほっとする。緩いアップダウンが続き、そして緩やかな尾根となった。途中テントが1張りあった。ビバークでもしたのだろうか。ようやくみなきケルンを通過した。ケルンにはレリーフが埋め込まれていた。あともう少しで行者還岳だ。15:50頃に行者還岳入口に着いた。左手は行者還ノ宿方面で、ザックをデポして直進し頂上へと向かった。
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行者還岳入口から頂上まですぐで、緩い登りを登ると最後の方は緩やかになった。16時に行者還岳の頂上に着いた。大台ヶ原から大峰山脈を望んだ時、釈迦ヶ岳と共に尖っていて目立つピークだが、それとは裏腹に頂上は樹林に囲まれ展望はない。証拠写真を撮り、「命」も決めた。行者還岳入口に戻り、その時男性1人が行者還ノ宿方面に向かって行った。ザックを背負って出発した。行者還ノ宿は近い。緩いトラバースの道からやがて急な下りとなった。木のハシゴが連続する。下り切ると右側に水場があり、登山者がいた。もう少し進むと小屋の屋根が見えた。
16:30過ぎに行者還ノ宿に着いた。小屋はきれいなログハウスである。中は10人少々で混んでいたが、2階に場所を確保した。水場はやはり行者還岳側のコース途中しかなく、そこまで汲みに戻ったがちょろちょろしか出ていなく500mlだけ汲んだ。小屋に戻り、夕食はハヤシライスと味噌汁とした。翌日は最高峰の八経ヶ岳を越え、更に釈迦ヶ岳も越える長い行程だ。毛布も借り、19:30~20:00頃寝た。
コースタイム |
4:14出発
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五番関 | 女人結界門をくぐる。途中鎖場あり。後ろ側に大天井岳が望めた。 |
5:53から | 休憩 | 前方に山上ヶ岳が望めてきた。 |
6:13まで | ||
6:26通過 | 洞辻茶屋 | 建物の手前には高さ2m以上もの不動明王像がある。登山道は建物の中を通過しており、中にあるお店は全部シャッターが閉まっており、いびきが聞こえた。 |
6:40通過 | 陀羅助茶屋 | これも建物の中を通過、年配の男性がいた。道が2つに分かれ、左を進む。鎖場もあり。 |
7:26到着 | 山上宿坊入口(分岐) | 年季の入った大峯山本堂付近の案内図があった。分岐を直進した。 |
7:45出発 | ||
7:59到着 | 山上ヶ岳(大峯山寺本堂) | 頂上部には大きな大峯山寺本堂がある。戸開け式の前なので閑散としていた。ガスで視界は100m程度しかない。本堂の向かい側が小高に所に三角点あり。 |
8:26出発 | ||
9:14到着
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小笹ノ宿 | 小屋は小さい。外人3人。水場はすぐそこで豊富に出ていた。小屋の中で昼食とした。 |
10:00出発 | ||
10:40通過 | 阿弥陀ヶ森(分岐) | 女人結界門あり。弥山方面から外人の男女が来た。 |
10:50到着 | 脇ノ宿跡 | 建物は跡形もないが、大木が1本立っていた。 |
11:00出発 | ||
11:50通過 | 和佐又分岐 | ピークを一つ越える。 |
12:10通過 | 巻き道分岐 | あともう少しだ。 |
12:16到着 | 大普賢岳 | この付近の最高峰、あいにくのガスであった。頂上は子供も入れて5人だった。 |
12:33出発 | ||
13:40通過 | 弥勒岳 | 頂上から左手に鎖を急降下、やがて緩やかな尾根道となった。 |
14:08到着 | 国見岳 | 鎖やハシゴのアップダウンが続いた。七曜岳になかなか着かず焦った。 |
14:17出発 | ||
14:44通過 | 無双洞分岐 | 七曜岳は通過した様だ。緩いアップダウン、途中テント1張りあり。 |
15:49到着 | 行者還岳入口 | ケルンを通過すれば間もなく。ザックをデポして頂上を往復した。 |
15:51出発 | ||
16:00到着 | 行者還岳 | 頂上は尖った山容とは裏腹に樹林に囲まれ展望はない。 |
16:04出発 | ||
16:12到着 | 行者還岳入口 | 男性1人行者還ノ宿方面へ向かった。 |
16:14出発 | ||
16:31到着 | 行者還ノ宿 | 小屋はきれいなログハウスだが混んでいた。 |
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地図1
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地図2
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行程断面図
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3D図1 |
3D図2 |
3D図3 |