5月3日(行者還ノ宿~一ノ垰~弥山~八経ヶ岳~舟ノ垰~楊枝ヶ宿跡~仏生ヶ岳~孔雀岳~釈迦ヶ岳~深仙ノ宿) 天候:くもり後晴

<第3行程、ついに弥山・最高峰八経ヶ岳に立つ、そして釈迦ヶ岳を越える>
この日の行動時間が長く、最悪の場合釈迦ヶ岳の頂上でビバークも考えた。3時ちょっと前に起き、朝食はキムチ茶漬けとした。トイレに行くのに外に出たが、相変わらずガスっていた。出発の準備をしていると4:15頃私の向かいにいた男性が速攻で出発した。4:40に出発、間もなく天川辻を過ぎると緩いアップダウンとなった。非常に緩やかな道で、ガスっているせいか幻想的でもあった。行者還トンネルの上を通って行くが、いつの間にという感じだ。6時頃に休憩したが、途中左側にテントが1張あった。6:10頃に一ノ垰避難小屋を通過した。小屋の窓ガラスが抜けていてそのまま宿泊するのはきつい。休憩や雨宿り程度なら使えそうだ。相変わらずガスっているのが曲者である。数分で一ノ垰を通過、ここには南側のルートへのへ指導標があった。縦走路はそれから西へ折れる。

1人の男性が向かって来た。この辺りからようやく登山者と行き交う様になった。時折緩い登りとなる。6:50頃行者還トンネルからのルートとの分岐を通過した。右に行けば行者還トンネルに出る。7時に石休ノ宿跡に着き、20分程度休憩した。宿の跡だけで建物はない。風が強く、晴れ間も出てきた。更に賑やかになり、何人も行き交う様になった。尾根もよりはっきりし、緩い登りとなった。8時に聖宝ノ宿跡を通過、ここには理源大師の銅像があった。そしてジグザグの登りとなった。弥山まで距離的にはあと1km程度であり、あと一踏ん張りである。しかし一息では行けず途中5・6分一息入れた。登って行くと鉄の急な階段も現れてきた。コースの外側には少し雪が見られたが、コースを覆う程のものではなかった。やがて緩やかになり、発電機の音が聞こえてきた。空も晴れ、いい展望が期待できそうだ。

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 9時過ぎに大きな弥山小屋に着いた。大峰連峰の稜線上最大級の山小屋であり、数少ない営業小屋でもある。いくつか棟があるが、発電機の入った小屋もあり、大きな音を響かせていた。小屋のそばにあるベンチに腰掛けた。そしてザックをデポして出発、頂上の入口には鳥居があった。一登りで頂上に着いたが、お宮があり頂上自体が神社になっている。証拠写真と「命」を撮ると戻った。頂上入口付近から八経ヶ岳が間近に望めた。ザックを背負い9:30頃に出発、緩い下りとなった。下り切ると右側に水場の入口があるはずだがわからなかった。その上多くの登山者が往来するのでうかつに休めない。結局そのまま通過した。緩い登りとなるが、鹿用の防護ネットが張り巡らされ、縦走路には鉄でできており扉の付いた「関門」があった。大きなザックでくぐるのはきつい。一旦ザックを下ろしてザックを通し、後から自分が通過した。この様な門を4回通過した。後ろにいる年配の女性から「大きな荷物だね、これなら店開けるな。」と言われたら別の男性に「現代の修験者ですから」とフォローされた。頂上部は岩が少しあった。

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10時過ぎに近畿最高峰・八経ヶ岳の頂上に着いた。縦走3日目にしてようやく大峰の核心の山に立てた。一部木があるものパノラマを堪能できるものだった。弥山はもちろんの事山上ヶ岳や大普賢岳が望め、これまでたどって来た尾根が見渡せた。南側には西に延びる七面山の尾根が目立った。頂上には10人程いて賑わっていた。ここでは「ザック挙げ」をやり、「命」も決めた。関西で一番高い山でついにこれらを行う事ができた。昼食としてペンネ・フンギ・ポルチーニ(パスタ)を食べた。又、携帯電話の電波状況を見てみたが、最大のレベル3になっていた。それからツアーの20人位の団体が来た。あれだけの人数がいると全員同時には頂上に立てない。

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 10:40過ぎに出発、少し下った後緩やかな下りが続く。明星岳付近より南側の山々が望めてくる。それにしても七面山とその尾根が目立つ。どんどん下って行くと稜線の右側がやや急なので注意して行く。この辺りまでくればさすがに行き交う登山者は少ない。男女2人と擦れ違った。12時前後に15分程度休憩したが、その後後ろから来た男性に抜かされた。更に進むとその男性が休んでおり、しばらくは抜きつ抜かれつだった。別の男性が向かってきたが、彼から「誰かと会わなかった?」と尋ねられた。13時過ぎに舟ノ垰に着いた。この辺りは二重山稜の窪地になっている様だ。男性2人女性1人の若いパーティーが向かって来たが、大きなザックに多くのカラビナを下げ、ハーネスも着けていたのでどこかの沢を詰めてきだろうか。13:15過ぎに出発、緩い登りとなった。女性2人が向かって来た。

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 13:30頃「七面山遥拝石」と書かれた小さな石碑を通過した。この付近から七面山への踏み跡があるがそのまま通過。ピークは左を巻く。七面山といえば一般に山梨にある信仰の山を指すが、その信仰の元に付けられ、地元で信仰しているのだろう。前方に仏生ヶ岳や釈迦ヶ岳が望める様になった。更に緩い尾根を進む。14時近くに楊枝ヶ宿跡を通過した。左側に立派な避難小屋があり、ここで泊まるのも手だがまだ釈迦ヶ岳を目指す時間は十分にある。前方に仏生ヶ岳が見えてくるとジグザグの登りとなるがやがて緩やかになる。けれども仏生ヶ岳までが長く感じられる。登り切るとピークだと思い、一旦15分程休憩した。更に進むと男性1人が向かって来てそれからまた男性1人と来た。

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 15時近くに仏生ヶ岳入口に着いた。案内標識があり、頂上へは往復する様だ。ザックをデポして出発、木に付いているテープに従って進むと5分程で頂上に着いた。木々に囲まれており展望が利かない。証拠写真を撮ると早々に引き返し、15:10に戻った。緩い稜線を進む。けれどもかなりくたびれている様だ。15:30過ぎから10分程度休憩した。前方に孔雀岳が見えてきた。更に10分少々進むと縦走路の左側に水が出ていた。これが鳥ノ水で、稜線とは思えない程水が滾々と湧き出ていた。私もここで水を汲んだ。先に進んでいた年配の男女も汲んでいた。16:10近くに出発、緩い登りとなった。16:20過ぎに孔雀岳の頂上に着いた。ここも頂上には木々がある。釈迦ヶ岳まであと一踏ん張りだ。だが時間もそんなにないのでもたもたしてはいられない。16:30近くに出発、急な下りが続き、岩場で注意する。稜線の大きな岩は左へ大きく巻く。振り返ると岩の奥に孔雀岳が見えた。そして釈迦ヶ岳の山体に取り付くとジグザグな登りとなった。ひたすら登る。でもあと一息だ。

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 17:45過ぎに釈迦ヶ岳の頂上に着いた。頂上には高さ2・3mもある大きな釈迦如来の銅像が立っていた。又、南奥駈方面が望め、稜線が続いていた。これからが楽しみな所だ。けれどもガスが下からかなり昇って来ている様だ。時間がなければここでビバークを考えたが、まだ神仙ノ宿に行ける時間がある。頂上を10分足らずで後にし、緩い下りを進んだ。18時頃に千丈平・旭口方面との分岐を直進した。千丈平にはテントサイトもある。笹原の下りとなり、前方に南奥駈方面が望め、木々の間から大日岳が望めた。やがて道も急になり、前方に小屋の屋根が見えてきた。

18:40近くにようやく神仙ノ宿に着いた。何とか完全に暗くなる前に小屋に着く事ができた。頂上でビバークよりも避難小屋の方がいいに決まっている。釈迦ヶ岳から見て手前側に赤い屋根の立派なお宮があり、奥側には小さい避難小屋があった。避難小屋の方に向かい、入ると2人の男性がいてそれぞれ和歌山と福井から来たといい、いずれも大峰山脈を南下しているという。小屋の真ん中には囲炉裏があり、それを取り囲む様にくつろぐスペースがある。遅いので早々と晩飯とし、「スープでカフェめし」を食べた。翌日の天気予報は週間予報でこの日だけ雨になっている。19時頃から外が暗くなり、そして20時頃雨が降ってきた。翌日行動するかはお天気の様子を見るが、最悪の場合丸1日停滞する事も考えていた。21時過ぎに寝た。

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5月4日(深仙ノ宿で停滞) 天候:雨

<第3行程、悪天候のため深仙ノ宿で停滞>
夜が明けても雨が続いており、特に風が強い。4時頃目覚めるがとても出発する気になれず。5:30に起きた。朝食としてスパゲティボンゴレを調理して食べた。6時を過ぎると福井の男性は出発する支度をし、7時頃出発した。和歌山の男性は私同様停滞の様だ。9時頃短パンの男性が入って来た。雨具を着ていなくてずぶ濡れであり、相当強い雨が降っている様だ。そして服と靴下を絞っていた。そして休んでから雨具を着て出発した。10~11時頃に男性2人パーティーが入って来たが、休んでから前鬼へと向かって行った。昼頃に1頭の犬が入って来た。毛は白っぽく、胴体には焼き文字がされていた。やがてその犬は出て行った。どこかの集落にいるのが山に迷い込んだのだろう。1人男性が入って来た。そして小屋の真ん中にある囲炉裏で焚き火をして温まった。昼飯の方だがカロリーメイトで凌いだ。

8人位のパーティーが入って来たが、まず長老と男性1人が入って来た。彼らはこれから前鬼の宿坊で泊まるという。休憩した後出発した。焚き火をした男性は15時頃ようやく出発した。16時過ぎに雨具を着て水汲みに出かけた。本来はちょろちょろしか出ていないが、滝の様な流れになっていた。それだけ強い雨が降り続いたという事か。この頃は特に雨が強かった。又、お宮の方には男女2人が泊まっていた。17時頃夕食とし、トマトとえびのリゾットと味噌汁とした。18時頃雨が少し弱まってきた。明日は回復するか、そうなればいい所だ。そして19時過ぎに就寝し、縦走後半戦に備えた。

コースタイム
4:40出発
行者還ノ宿 相変わらずガス。緩いアップダウンが続く。
4:44通過 天川辻
5:57から 休憩 テント1張あった
6:07まで
6:11通過 一ノ垰避難小屋 小屋は窓ガラスが抜けていてそのまま宿泊するのはきつい。
6:14通過 一ノ垰 南側のルートへのへ指導標があった。
6:49通過 分岐 行者還トンネルからのルートと合流。
7:06到着 石休ノ宿跡 風が強く、晴れ間も出てきた。
7:18出発
8:00通過 聖宝ノ宿跡 理源大師の銅像があった。そしてジグザグの登りとなった。
8:14から
休憩 一息入れた。途中鉄のはしごもあった。
8:20まで
9:07到着 弥山小屋 大峰連峰の稜線上最大級の山小屋で数少ない営業小屋。ザックをデポして出発、頂上の入口には鳥居がある。
9:16出発
9:18到着 弥山 頂上は小屋からすぐ。神社になっている。
9:24出発
9:26到着 弥山小屋 ザックを背負って出発、近畿最高峰まであともう少しだ。
9:29出発
10:01到着 八経ヶ岳 近畿最高峰に縦走3日目にしてようやく立った。弥山や山上ヶ岳・大普賢岳・七面山ヶ望めた。頂上には10人程いて賑わっていた。「ザック挙げ」・「命」も決めた。昼食とした。20人位のツアー客も来た。
10:41出発
11:54から 休憩 明星ヶ岳は何となく通過した。その後男性と抜きつ抜かれつやった。
12:11まで
13:04到着 舟ノ垰 この辺りは二重山稜の窪地か。男性2人女性1人の若い沢登り臭いパーティーが向かって来た。
13:16出発
13:29通過 七面山遥拝石 この付近から七面山への踏み跡があるがそのまま通過。ピークは左を巻く。前方に仏生ヶ岳や釈迦ヶ岳が望める様になった
13:57通過 楊枝ヶ宿跡 立派な避難小屋があった。
14:22から 休憩 仏生ヶ岳はもうすぐだと思った。
14:37まで
14:58到着 仏生ヶ岳入口 ザックをデポして往復した。
15:00出発
15:05到着 仏生ヶ岳 木々に囲まれており展望が利かない。証拠写真を撮ると早々に引き返した。
15:07出発
15:10到着 仏生ヶ岳入口 緩やかな稜線を行く。
15:13出発
15:35から 休憩 かなりくたびれていた。
15:45まで
15:58到着 鳥ノ水 縦走路のすぐそばで滾々と水が出ていた。ここで水を汲んだ。
16:08出発
16:24到着 孔雀岳 釈迦ヶ岳まであと一踏ん張りだ。両部分け付近は岩場、急な登り。
16:28出発
17:46到着 釈迦ヶ岳 頂上には高さ2・3mもある大きな釈迦如来の銅像が立っていた。南奥駈方面や大日岳の展望あり。
17:53出発
17:59通過 分岐 千丈平・旭口方面の道と分かれる。
18:38到着 深仙ノ宿 何とか完全に暗くなる前に到着できた。そばにはお宮もあった。避難小屋の方に泊まった。

 

地図1

地図2

行程断面図

3D図1

3D図2

3D図3

3D図4