5月7日(水呑金剛分岐~旧篠尾辻~大森山~篠尾峠~五大尊岳~金剛多和ノ宿跡~大黒天神岳~山在峠~吹越峠~七越峰~備崎橋~熊野本宮) 天候:晴

<第6行程、大峰奥駈道終点熊野本宮に到達、大峰奥駈縦走完結>
3:30頃起き、朝食はキムチ茶漬けとした。外を見ると空には満月があり星が輝いていた。隣のテントである男女2人もテントを片付けていた。又、上の方に大森山の稜線が望めた。5:20過ぎに出発、間もなく道は狭くなり山道となった。丁度そこが水呑金剛分岐であり、右側に200mばかり下った所に水があるというが、玉置神社でたくさん汲んだので今回は取りに行かなかった。緩やかな道だったがやがて急なジグザグの登りとなった。そして平坦な尾根道となった。6:10近くに旧篠尾辻を通過、標識に従って進んだ。下に見える雲海がきれいだ。しばらくは緩やかだが最後は登りとなった。

最後は左に折れ、6:30過ぎに大森山の頂上に着いた。頂上は杉木立で陽光が入る。後から男女2人が来た。6:45近くに出発、少し下ると緩やかになり、10分程度で南峰の頂上に着いた。こちらは本峰より標高が低いが三角点がある。彼ら2人はここを通過したので私が後になる。7時近くに出発、徐々に急な下りになり、ジグザグの下りになって高度を落として行く。やがて緩やかになり、そして緩いアップダウンを繰り返す。篠尾峠はそのまま通過、前方に木々の間から五大尊岳が望めてきた。緩やかだったが急な登りとなり、山体に入ってから一気に登った。

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 8:15過ぎに五大尊岳の頂上に着いた。頂上には不動明王石像がある。この付近はヤセ尾根でもあり、頂上も狭い。木々がなければかなりの高度感だろう。先行していた男女2人がいたが間もなく出発した。8:40近くに出発、急な下りかと思ったら急な登りとなり、そして急な下りをひたすら進んだ。やがて緩やかになり、電発の作業道を右に分ける。急な下りが少しあり、作業道と合流した。10時近くに金剛多和ノ宿跡を通過した。役行者と護世童子を祀った祠があり、ここの前はテント2・3張は張れそうな広場となっている。少し登ると水場を通過する巻き道との分岐だが、間違って巻き道を進んだ様だ。やけに緩やかでトラバース道っぽく、やがて水の音が聞こえてきたからである。分岐の所まで戻る。緩い登りが続くが少し急になり、最後の方は緩やかになった。

10:30近くに大黒天神岳の頂上に着いた。日差しが強くまぶしい。木々の間から熊野川や下界が望める。蝉の声が聞こえ、早くも夏を感じた。カロリーメイト4本を摂った。11時過ぎに出発、いよいよ山在峠に向かって下って行く。最初は緩やかだが左に折れると急な下りとなる。そして緩やかになり、送電線の鉄塔を通過した。付近からは熊野川と上切原付近や果無山脈が望めた。どんどん下るともう1回鉄塔を通過した。更に下って行くと杉の伐採現場を通過した。痛々しい所だ。本宮が望め、本宮が近くなった事を実感する。

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 12時過ぎに山在峠の宝篋印塔の前に着いた。車道はすぐそこに見え、そこには案内板があった。南奥駈にある3つの小屋(持経・平冶・行仙)の副オーナーさんと男女2人がおり、ビール(スーパードライ)とお茶と巻き寿司をいただき、更に夏みかん1個をいただいた。そして3人は副オーナーさんのホンダCR-Vに乗り込み、彼らを見送った。12:30近くに出発、舗装された車道を横断し山道に入った。赤テープが続く登りで尾根の上に出ると下りとなった。13時過ぎに再び車道を横断、階段を登り標識に従って進んだ。尾根上の登りで赤テープが延々と続く。なかなか吹越峠には着かない。長く感じられる。

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 13:50にどうやら道が分かれている所に着いた。左手には細い道があるが、玉置山側に「奥駈道」の標識がある。だが右手に木段があり、そちらに赤テープが付いている。後者の方が道らしく見えるのは確かだ。コンパスでも確認した。14時過ぎに出発、結局右手の木段を下って行った。下り切ると左右に分かれている様だが、これは左を行った。だが様子がおかしい。もはや道は尾根上ではない、谷側にどんどん降りるとやがて公園の中に入り、沢にかかる橋を渡ったりした。とにかく登れば七越峰だと思い、ひたすら登ると車道に出た。更に登ると右側に奥駈道の山道があり、一登りすると15:30過ぎに七越峰の入口に着いた。あの分岐で尾根通りの左手の道を進むと程なくここに出るのだろう。縦走最後の不覚だった。いよかんを食べて一息つく。15:45にザックを置いて出発、頂上までは一登りだった。

15:50近くにようやく縦走最後のピークである七越峰の頂上に着いた。標高は300m足らずと裏山の様だ。頂上はまるで公園の様であり、三角点とお宮があった。ここまでたどり着くまでが思いの他長かった。あともう少しという所で道を外れてしまい、時間を取られてしまい、疲労困憊した。正直ここでテントを張って泊まりたい位だが、水もほとんどないののとあともう少しなので本宮まで頑張って行く。16時過ぎに出発、一下りで車道に出る。本宮の町並みが見え、大鳥居も見える。それにしても大きい鳥居だ。少し行くと右側に山道がありそれを進む。車道と並行する道だが、トラバースの道で桟橋が狭く注意して進む。途中長さ10cm程度のムカデが歩いていた。こんなに大きなムカデを見るのは生まれて初めてであった。ゴキブリ同様北海道には基本的にいないのである。

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やがてルートは川原に出た。対岸には本宮の街が見え、更に七越峰も見える。奥駈道は増水していなければ川を渡る事もできるといい、挑戦してみると向こう側から「ウーーーーー!」とサイレンが鳴り、戻ると止んだ。それに意外と川の流れが速いので結局渡渉は諦め、備崎橋を渡る事にした。橋の下をくぐり作業道を通って橋の手前に出てから橋を渡った。かなり長い橋である。渡ってから右折し、ひたすら本宮大社を目指す。そして本宮の街に入る。エッソのガソリンスタンドがあるが、何と18時までしか営業しない、都会では考えられないものがある。熊野川といいゆったりした時の流れを感じさせられる。大鳥居は街から少し外れた所にある様だ。

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 17:40近くに熊野本宮正門にある大きな鳥居を通過した。いよいよラストスパートである。ここまで来れば本殿への長い階段が応える。途中手洗い場があり、手を洗った。社務所もあったが既に営業時間は終了の様であったが、トイレは開放されているので用を足した。17:45過ぎに本殿に着き、約1週間に及ぶ大峰奥駈縦走が完結した瞬間であった。1日に吉野を出発し、女人禁制の霊山山上ヶ岳・大普賢岳・行者還岳を越え、そして弥山・近畿最高峰八経ヶ岳に立ち、釈迦ヶ岳を越えた。更に南奥駈の山々を越え、行仙岳・笠捨山を越えて玉置山まで来た。そして奥駈道の基点である熊野本宮に到達した。この7月に世界遺産に登録された参詣道はこの熊野本宮を中心にいくつもの道があり、今回縦走した奥駈道もその一つである。98年に進められてから6年にしてようやく縦走を達成できた。

先客として女性2人が来ていたが、間もなくいなくなった。本殿には賽銭箱が4つあり、それぞれに銭を投げ入れた。証拠写真撮影では「ザック挙げ」を行い「命」のポーズも撮った。やがて登山の格好をした年配の男性が来たが、ザックを背負った私を見て「どちらから来られたんでしょうか」と尋ねられ、「吉野からです」と応えると彼は「おおお!」と大変感嘆した。彼は吉野へ桜を見に行ったと言う。鳥居に戻ると年配夫婦のライダーが来ていた。大きな鳥居をバックに証拠写真も撮った。又、鳥居の向かいにはコインロッカーもあった。

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バス停にある時刻表を見たが、もう湯ノ峰温泉へ行く便はないのでこの日は河川敷にでも適当に泊まる事になった。近くの商店で夕食の買出しをした。ちなみに本宮にはコンビになるものはない。暗くなりつつあるのでそろそろ移動しなければならない。河川敷下りる階段を下りると左側に11tダンプが止まっていた。車が走っている位だから浸水に対しては大丈夫だと思い、テントを設営した。設営している時に黒い犬を散歩している女性がいたが、その犬は私の方に向かおうとしていたが、何とか静止している様だった。夕飯はカレーうどんで、かの南アルプス全山縦走と同様淡麗生で祝った。翌日は温泉に行かなければならない。そして20:30頃寝た。

コースタイム
5:22出発
水呑金剛分岐(手前ビバーク地) 上の方に大森山の稜線が望めた。間もなく道は狭くなり山道となった。水は汲まず
6:06通過
旧篠尾辻
6:32到着
大森山 頂上は杉木立で陽光が入る。後から男女2人が来た。
6:44出発
6:54到着 大森山南峰 本峰より10分程度。本峰より標高が低いが三角点がある。彼ら2人は通過したので私が後になる。
6:57出発
8:16到着 五大尊岳 頂上には不動明王石像がある。この付近はヤセ尾根でもあり、頂上も狭い。先行していた男女2人がいたが間もなく出発した。
8:37出発
9:57通過 金剛多和ノ宿跡 役行者と護世童子を祀った祠があり、ここの前はテント2・3張は張れそうな広場となっている。間違って巻き道を進み、戻る。
10:29到着 大黒天神岳 日差しが強くまぶしい。木々の間から熊野川や下界が望める。蝉の声が聞こえ、早くも夏を感じた。カロリーメイト4本を摂った。
11:05出発
12:01到着 山在峠 車道はすぐそこに見え、そこには案内板があった。副オーナーさんと男女2人がおり、ビール(スーパードライ)とお茶と巻き寿司をいただく。そして彼らを見送った。
12:29出発
13:01通過
林道 階段を登って山道へ。
13:50到着 分岐 右手に木段の立派な道があり、それを進んで行くととんでもない事に・・・。
14:05出発
15:31到着 七越峰入口 いよかんを食べて一息つく。
15:45出発
15:48到着 七越峰 標高は300m足らずでまるで公園の様であり、三角点とお宮があった。疲労困憊しているが、結局本宮まで頑張って行く。
16:02出発
16:04通過 七越峰入口 備崎橋への下りの途中10cm程度のムカデを見た
17:02到着 備崎橋付近 川の渡渉に挑戦するが諦め、備崎橋を渡る事にした。かなり長い橋である。そして本宮の街へ。
17:04出発
17:38通過 本宮大社鳥居 いよいよラストスパート、本殿への長い階段が応える。
17:46到着 本宮大社本殿 約1週間に及ぶ大峰奥駈縦走が完結。「ザック挙げ」・「命」。この日は結局河川敷で幕営、翌日湯ノ峰温泉へと向かった。

 

地図1
地図2
行程断面図

 

3D図1

3D図2

3D図3