大峰山脈は紀伊半島中央部を縦断する関西随一の山脈で、関西の屋根と言える。又、縦走路は奥駈道と呼ばれ、吉野から熊野本宮まで続き、古くから修験者達によって登られてきた。これは熊野本宮を基点にしているいくつかの参詣道の一つでもある。日本で最も古い縦走路といえよう。98年の南アルプス全山縦走で、行程終盤の聖平キャンプ地で私とは逆コースで全山縦走に挑戦していた男性に会った。彼が私に大峰奥駈の話をし、勧めてくれた。後に彼から南ア全山縦走や大峰奥駈縦走をはじめとする製本してある記録文が何冊か送られた。私もそれに刺激され、大峰縦走の構想を立ててきた。夏は雨が多いのでやるとすれば5月のゴールデンウィーク辺りがよろしいと思い、照準を合わせてきた。

だがこれまでゴールデンウィークの辺りはあいにく仕事があって休みが取れなかったり、あるいは暇だが資金が足りなかったりでなかなか行動に移せないでいた。そしてようやく04年に関西遠征計画と共に縦走を行う事とした。大学時代もゴールデンウィークがフルに連休にならなく、資金も充分でなかった事もあり、春遠征は一度も行えなかった。したがって私にとって初の春遠征である。又、関西特に奈良方面は高校の修学旅行以来となった。

更に4月になり日程が近くなるとネット山仲間の吉田さんが奈良の室生火山群でオフ会をやるという事を知り、合流しようと思った。他にも秋さん・ジンライムさん・makotoさんが参加するという。北海道からだけになかなか足を延ばして交流できる機会もそうない。これは願ってもないチャンスだと思った。うまく日程を立てた所、オフ会を最初にして大台ヶ原に登った後に吉野から縦走を開始する事にした。熊野本宮までの行程は6日分あり、かなりのボリュームとなった。さすがに関西の屋根だけはある。