今回は初のマイカーによる道内長距離遠征となったが、それだけに車での移動時間が思いの他長かった。札幌から知床まで片道400km以上・8時間もかかり、ほとんど丸1日行程であった。今回の山行行程を考えればもう1日日程を取った方が良かっただろう。初日の岩尾別の到着時間がお昼になり、出発が遅れて初日に羅臼岳に立てなかった。そして翌日に天候が悪化、羅臼岳はほとんどガスの中となってしまったのが悔やまれる。初日の日中晴れていただけにもったいない。更に予定であった縦走を断念したのが残念な所だ。日程があれば停滞という考えもあるが、2日あればできる縦走である。縦走は知床の次なる夢と共に次回となろう。又、羅臼岳への登りのコースタイムも悪く休憩も多い事から長距離運転による疲労は否定できないのだろうか。今後長距離運転を伴う遠征(特に縦走)の時はもっと余裕を持たなければいけない所だ。

斜里岳は前日と打って変わって晴れていい山日和になったが、山頂到着が昼近くになったため結構ガスが昇ってきたのが気になった。ただ頂上からはオホーツク海や屈斜路湖及びその近くの山々が望めた。一般的に登りは旧道下りは新道とする人が多く、コースバリエーションがあるのもいい。私もそういうルートを取った。旧道は下っていた人がいたが、下るのは結構危なそうだ。新道は安心して登り下りできるが登りで使うにはちょっと長いと思った。更に付け加えると前日より登山口に近い所までアプローチすれば良かった所だ。そうすれば登山口を早く出発でき、ガスが昇らないうちに頂上に立てる。もっとも最初からお天気が良くなければそれまでであるが。登山口まで路上駐車の列となり、2・300m手前に止める羽目になった。これで道東にある百名山2座を制し、北海道の百名山は残る所雌阿寒岳だけとなった。

今回の旅程は無料温泉天国でもあった。温泉は4箇所も入ったがすべて無料温泉であった。知床は3箇所だが、斜里側は岩尾別温泉で羅臼側は相泊温泉と羅臼温泉熊ノ湯であった。ただ瀬石温泉は寄る時間が遅かったため管理終了後で残念ながら入れなかった。最後の1箇所は屈斜路湖の池ノ湯で、湖のそばに池の様に大きな温めの露天風呂が気持ち良かった。夏場は最高だろう。これだけの温泉を楽しめたのも交通をマイカーにしたからだろう。交通機関を利用した場合羅臼から相泊までバスは期間運行で1日2往復と不便であり、旅程途中にある温泉に行くのもマイカーの様に小回りが利かない。

今回車にしたのは斜里岳の登山口まで交通の便が悪いからである。確かに札幌から網走まで夜行バスにすればより日程に余裕が出るだろう。ただこの場合斜里岳に登るにはレンタカーを使わなければかえって時間がかかるだろう。又、レンタカーを使った場合経費がかなりかかる。今回の旅程は高速道路を全く使わずに行ったため、交通費は走った分のガソリン代だけの10000円未満で済み、それだけでも往復の夜行バス代より安くなった。道内での遠征は交通の不便な所が少なくないからマイカーが使えればそれに越した事はないだろう。道内の高速道路は札幌から小樽・旭川・室蘭方面とほとんど幹線しかなく、それでもまだ充分に整備されたといえない。それに一人で行くには経費がかかり過ぎるので急いでいる以外は利用しなくてよろしいでしょう。